2008年12月9日火曜日

概念

「概念」のことをある青年に尋ねられてうまく答えられなかったのでここに少し書き加えておくことにする。

よく使われる例として「犬」という概念を挙げよう。

概念としての犬は、個々の犬ではなく犬の集合に対して頭の中に存在する。
実際には白い犬もあれば黒い犬もいるし、小さいのも大きいのもいる。
しかし、それらの相違点を無視して同一であるかのように「犬」という概念は抽象的に頭の中にある。

それは具体的には4本足であり、尻尾があり、哺乳類であるといったもので、これが概念としての犬に当てはまり、ひっくり返して言えば、現実にいる個々の犬はすべてこの概念に当てはまるというわけだ。

したがって、概念は頭の中にある普遍的なそのものである。

観念という言葉もあるが、素人考えで書けば、観念は具体的に見えるものでなくても頭の中にあるもののすべてをそう呼ぶ。
たとえば、愛とか友情とか差別とか…

そういう意味では、観念は概念を含めた頭の中の姿を大まかに言うときの表現だ。

「観念的に言えば」となると現実世界はともかく「頭の中では」となる。
もちろんこの「頭の中」があなたとわたしでは違うのでさらにややこしい話になっていくのだが…

素人のブログではこのあたりの理解でよいのではないかと、勝手にここらあたりでとめることにする。

少しはイメージしてくれたでしょうか?

Kくんへ。

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