2009年1月17日土曜日

うつらうつら

長時間うつらうつらしている間には、今回は落語の100本も聞いた。
そうしているうちに落語をかけているCDやカセットのスイッチを消すといろいろなものが浮かんでくる。

浮かんでくるものは当たり前のものではない。
魑魅魍魎のごときものが浮かんでくる。
そこにわたしの意思はなく、わたしは観客者と登場人物の間になって右往左往している。
心地よいものではないが、何度も経験していることなので圧倒的な恐怖に襲われることもない。

それも体力が戻るにつれなくなっていき、当たり前の映像しか浮かんではこなくなる。
ある種の職業の人間が望む映像がこのようなものだとすれば、わからなくもない。

たとえば、まことに不思議な風車のような電力装置が浮かんできたりする。
わたしにはそれは何かわからない。
すると、それを解説する人物が現れ、わたしを連れて外見をはっきり見せ、そして内部に誘う。
そうしながらいちいちなるほどと思わせる解説をする。
そういう夢だ。

そこへ、ある集団から攻撃があったり、そのままその解説する人物とともに空に登っていったりもする。

そういうお話をいくつもいくつも見ながらその合間に落語を聞いている。
現実的なお話はまず登場してこない。

わたしが寝込んでいるのはそういう状態だ。

そういうときは、このままにの時間がずっと続けばいいと何度も思う。

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