2009年2月9日月曜日

振り込め詐欺

振り込め詐欺が儲かっているという。
行っている若者たちに罪意識はないという。
儲かっていいなと思っているという。

それはそうだろう。
彼らは自分たちの仲間以外を人間だと思っていない。
詩的に言えば彼らを風景だと思っているだろうし、端的に言えばカモ以上のものとは思っていない。
それは法的に規制されているが、この国のあり様は官公庁を見ていればそのめちゃくちゃさはわかるし、法で決められたら、「はいそうですか」とやめるような倫理観で出来上がっていない。

この国の舵取りはいまやダッチロールであり、つかまらなければいいという人間が大手を振って生きている。

捕まればまいったなあと思うだけである。

被害者はそれは惨めだ。
しかしそういう哀れな被害者を生み出す構造にこの国はなっている。
もはや悪い若者がいるという理由だけではすまなくなっているのだ。
そういうことを誰かが言い出さなければなるまい。

彼らのやり方の巧みさをいくら報道したところで事は簡単にはいかない。

儲かればいいじゃないか、そう思う人々が増え続けている。

振り込め詐欺は多様になり、「円天」詐欺はこけ被害者はほぼ泣き寝入りになる。
さらにカード詐欺もあれば「フクイボウ」の問題もある。
大阪のおばちゃんもいる。

カモがいれば詐欺は止まらない。

楽しい国になったものだ。
ねえ。

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