ラスト・ボーイスカウト
ハル・ベリーがちょいと出ているものだから「ラスト・ボーイスカウト」を眺めてみた。
ハル・ベリーは相変わらずセクシーでいい演技だったが(これ、えこ贔屓ね)映画自体はまさにハリウッド映画という「箱」に入ったものでハリウッド映画の製造ベルトコンベアーから抜け出すことはなかった。
その代わりにハリウッドが観客を楽しませるために必要だと思われるアクションだとか親子、夫婦、友情などの葛藤と最終的な和解などの要素がうまく盛り込まれていて職人仕事には見えた。(ここで職人というのはいい意味では使っていないので、本物の職人さんには平に謝罪いたします)
しかし、こんなハリウッド映画がなぜにこのように儲かっているのかねえ。
もしかしたら、映画を見る人はまさにこういうハリウッド映画という箱の中から映画を選んでいるのであって、それ以外のものに興味がないのかもしれない。
「おくりびと」もアカデミーを取ってから大変な評判だが、あれは「おくりびと」に人々が引き寄せられたのか形骸化されたアカデミー賞の名に引き寄せられたのか。
わたしには映画に少し期待するところがあるものだから、ときに重心の低い映画を見たいものだと思ったりもする。
出来上がったハリウッドスタイルに合わせてピースをはめ込むだけの映画に拍手を送るほど若くもないし、軽躁でもない。
たぶん、わたしが妙なことを書いているのだと思う。
要は、あなたがその映画を楽しめれば、わたしに何を言う資格もないのです。
これは独り言として留め置いてください。
妄言多謝
ラベル: 映画
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