2009年3月9日月曜日

国策捜査についての間違った理解

遅ればせながら今回の西松建設の事件で自民党にも手が伸び始めた。
こうなるとなぜはじめに小沢一郎だけを血祭りに挙げようとしたかの問題が残ってくる。

ここで、わたしに国策捜査についての誤った理解があったので訂正しておきます。

国策捜査は官僚権力の主導だと言い切ったが、その裏には政府(=内閣および行政機構)を守ろうとする意志が働いており、官僚主導といえども自民党とのつながりを無視して考えられないのだということを改めて明記しておきます。

「国策捜査」は、特捜検察、主として東京地方検察庁特別捜査部が政治家、経済人、著名人などにかかわる刑事事件において、一方的な捜査情報をマスメディアにリークすることにより新聞・テレビ等のマスコミを使い逐一報道させ意図的に世論を誘導することで、政府にとって望ましい政治・社会状況を作り出すことを目的として行われる捜査、あるいは社会・国家において検察官僚たちの考える「正義」を実現することを目的として恣意的に行われる捜査を言う。(もちろん「国策捜査」は批判的な意味で使用される)

魚住昭氏、佐藤優氏の著作に詳しい。

なお、かならずしも内閣を守ろうとするかどうかは保証されてはいないというのがわたしの意見である。
付け加えておけば、わたしは今でも植草一秀氏は国策捜査で挙げられたのではないかと思っている。

今回の自民党に対する手入れの遅れは明らかに[国策捜査」のにおいがぷんぷんする。

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