2009年6月13日土曜日

とはいうものの

おもしろき こともなき世を おもしろく

       すみなすものは  心なきけれ

下の句は当時、看病していた野村望東尼(=おうの)が「すみなすものは心なりけり」とつけたといわれてもいるが、どちらにしても高杉晋作の辞世の句としてよかろう。(さらにすでにこの句は死ぬ前年には上の句をすでに作っていたという説もあるが、それでも高杉の気分は辞世の句であろう)

享年27歳、肺結核の死である高杉にとって、人生は短く華々しかったものであろう。
そういう高杉の諧謔の句としてはおもしろいが、わたしのように長生きをしてしまえば、なるほど、なるほどとうなずいてばかりは入られない。

心の持ちようをいくら変えてみたところで、長生きしすぎている事実には対抗できないように思う。
あまりこまごまと考える性癖のせいでもあろうが、生きていることを忘れるような作業に勤しんでいたいと思うのが切なる願いだ。

お察しのとおり、大変に調子は悪く。
暗闇の中で呆然としている。

夜明けが来るなど信じる気もしない。

以上、暗闇の中で、手探りで書き留めておく。

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