2009年8月21日金曜日

矢沢永吉再び

再びというかずっとというか矢沢の人気はわたしの周りでは根強い。
わたしはといえば、好きも嫌いもない単なる傍観者だ。

その矢沢が還暦になってまたまたにぎやかだ。

矢沢が多くの人に夢を見させてくれたのは確かで、それをもっと正確に言えば夢の見方を教えてくれたのは確かだろうになる。
そして、これこそが刷り込みで真っ赤な偏見である。
もちろん昨日書いたようにあなたが偏見を持つことは少しも悪くはない。
ただ、それをわたしに押し付けられてもなあ。

矢沢ファンにとっては矢沢風生き方はちょっとした信仰で周りにいる人に押し付けてくることもままある。
それがうざいのはいうまでもない。

人はその偏見を自分で選ぶのであって、押し付けられるものではない。
そして出来れば自分で選び取った偏見が何者であるかは自覚していたいというのがわたしの主張だ。

矢沢の偏見は、「成りあがり」に詳しく、成り上がらざるを得ない人間、矢沢にとってそれしかないような細い道であったようにも思う。
それはそれでいいと思う。
けれどもそれは矢沢にとっていいのであって、右肩上がりの経済社会にとっていいのであって、いまの社会にあってその偏見が妥当かどうかは大いに疑問だし、いまだに矢沢矢沢といっている人間の単純さには辟易することもある。

矢沢のように生きてこなかった人間の中にも傑出した人間は多い。
しかし矢沢の偏見を持ったとき、そのような人間たちは見えてこない。
それは切ない話だろう。

それが偏見の持つ恐ろしさだ。

願わくば、自らが矢沢を選び取ったことを知って東京ドームに出かけてもらいたい。
矢沢クラブからもこんなメッセージが流されているではないか。

【夏フェスにご来場される方へYAZAWA CLUBよりお願い】
2009年7月15日

当日は他のアーティスト・ファンの方が多くいらっしゃいます。
過去、こういった場において、矢沢だけを過剰に応援したり、
他アーティストの演奏を妨害する迷惑行為により
「場をわきまえて欲しい」「恥ずかしい」
というお声を、他アーティストのファンのみならず
矢沢のファンの方からもいただくことが多くございました。


こういった声を聞き、矢沢自身「なぜ?こうなってしまうの・・・」
という悔しい思いをしておりました。
今年こそ、矢沢永吉だけではなく参加アーティスト全員が
一丸となって楽しめる夏フェスになることを、心より祈ります。

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