2009年9月5日土曜日

暇つぶし!?

人生が暇つぶしかどうかは知らないし、もしかしたら不謹慎なコトバかもしれない。
わたしがそういう風に何かを揶揄してみたかっただけのような気もする。

生きる意味をその人生を生きている本人が決めるのだと思えるのはとてもいい状況だと思う。
多くの場合、生きる意味はその人が生きている時代やその場所が決める。
もっと細かく言えば、生きている社会環境とどの社会層で生きているかが決める。

そういう自分とは別のものが自分の人生を深刻にしていくのであって、そういう心配が一切なく自分の手に人生そのものがあるという状況を手にしているとしたら、それは幸福か不幸かのどっちかだ。

そうでない状況に生れ落ちてしまった人間にとっては人生はのっぴきならないものとして登場する。
のっぴきならない人生はそれを越えていくしかないわけで、それをどのように越えて行こうが、その人生は「暇つぶし」とは程遠いものだろう。

わたしが、人生が暇つぶしだといったのは、それが仮定であっても、いまだにこの国には「暇つぶし」のように生きていける人生を我が手にしている人々が多いからだ。

そのことを恥じることはない。
「暇つぶし」できるとは、もっとも素敵な状況かもしれないではないか。

そういった意味で、揶揄してみただけで、それがいやなら嘲弄すればいい。
そして、娯楽として読む小説は、誰かの言ったように「飢えた子供の前で文学は有効か?」という種類のものではない。(文学そのものがそんなたいそれた発問をするようなものではないのではないか)

大体がこの手の問題を立てる自体が貧困なる発想のような気がする。
そんなことは飢えた子供が決めることで、発問者には何の関係もないからだ。

とにかく、「暇つぶし」と書いたことが気になってここに書き足すことにしました。

幸せなる好事家の諸君へ

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