第50期王位戦終わる
将棋の第50期王位戦7番勝負の最終局、第7局は30日午後6時52分、先手の深浦康市王位(37)が125手で木村一基八段(36)を下し、4勝3敗でタイトルを防衛、3連覇を果たした。
深浦は第1局から3連敗でかど番に追い込まれたが、第4局から巻き返して4連勝した。
将棋の7大タイトル戦で3連敗後に4連勝の大逆転は、昨年度の第21期竜王戦で渡辺明竜王が達成したのに続いて史上2度目で、王位戦では初めて。
おもしろいものである。
男子100メートル競走における10秒というタイムがそうだった。
深浦は第1局から3連敗でかど番に追い込まれたが、第4局から巻き返して4連勝した。
将棋の7大タイトル戦で3連敗後に4連勝の大逆転は、昨年度の第21期竜王戦で渡辺明竜王が達成したのに続いて史上2度目で、王位戦では初めて。
おもしろいものである。
男子100メートル競走における10秒というタイムがそうだった。
10秒の壁は1968年にカリフォルニア州サクラメントで行われた全米選手権でジム・ハインズにより史上初めて破られることになる。
それ以降は、10秒は壁ではなくなってしまった。
以降の歴史は皆さんご存知の通りであり、それが、ウサイン・ボルトまで続く。
10秒の壁は時計の中ではなく、すぐれて、走る選手の脳の中に刻み込まれていたのだった。
将棋界における3連敗後の4連勝もこれに近いものがあり、昨年、渡辺明竜王が達成したと思ったら今期は深浦王位がこれを成し遂げた。
もし、渡辺が成し遂げていなければ今期の王位戦のゆくえはわからなかっただろう。
めぐり合わせとはおもしろいものである。
おもしろくないのは木村一基だが、彼なら何とかするかもしれない。
彼には彼のめぐり合わせがあるのだから。
ラベル: 将棋
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