下川博 「弩」
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下川博「 弩」の登場を見た。
脚本家としてのよさも若干の荒さもあるが立派なエンターテイメントだった。
資料のこなし方も申し分なく、また、わたしの知らなかった歴史を教えてくれた。
丹念に本など読んでいれば、しだい次第に自分が真っ暗闇の中に立っていることがわかってきて、自分の知っていることなどほんの少しで、そのわずかな明かりの中で生きているのだと実感するような時間が訪れることがある。
今回もそんな気分の読後感もあった。
何も知らずにいるのだと感じたし、何も知らないことを知らないままでよかったのにとも感じた。
ラベル: 小説
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