2009年9月17日木曜日

ある焼き鳥屋

東京の場末のとある横丁の話だ。

駅からまっすぐに歩き、目印の電信柱を左に曲がるとその焼き鳥屋がある。
この店は店員として若者たちが仕切っている店であるが、明るく好感が持てる。

さて、問題はこの店に一人の娘がいて、圧倒的に魅力的なことだ。
そしてこの魅力的であるという要素には、自分自身がその魅力を知らないという部分がはいっている。

だから彼女は素足にぞうりを履いて焼き場に立つが、何の違和感もない。
むしろ清楚で美しい。(ほめすぎかもしれない)

ときにあどけなく、ときに優れた無防備のなかに笑顔が美しく、いまや、わたしが贔屓に引き倒している娘だ。
かといって、ストーカーではないからそれ以上のことは知らない。
また、ある程度以上の距離が近づいてもその魅力は崩れるかもしれない。

一瞬の間、咲いている花かもしれない。
そして、そこに花が咲いていることを誰も知らない。

おそらくそういった娘だ。

しかしながら、いい女なんだ、この娘が。

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