2009年9月8日火曜日

ショーシャンク再び

再びショーシャンクを見る。

アンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)とレッド(モーガン・フリーマン)の物語として見る。

いい作品というのは、映画に限らずそういうものなのだが、見るたびに見えなかった部分が見えてくる。今度しみじみ思うのは、人が希望によって生かさせてもらっていることであり、その希望の抱き方はいろいろとあるだろうが、信頼できる誰かとともに抱くことがとても素敵な希望のあり方なのだと感じた。

その意味でのアンディーとレッドであった。

ラストシーンのロングショットをアップにしなかったのには必然があり、そういえばこの映画はアップを極力避けていたと思い返してもみる。

アップは往々にしてお仕着せになり、作品の幅を抑えてしまう。
(もちろん強引に感動を呼び寄せる効果もあるが、その際の感動はよほど注意していないと陳腐なものになる)
それは、昨今の邦画における死に落ち(主人公が死ぬことが初めから設定されている映画)を見ればストーリーとアップの多用(多くの場合だが)にその安直さが見えようというものだろう。

良質のものは決して無理強いをしない。

同じように良質の人間も、また、そうだ。

物静かな「The Shawshank Redemption」は、モーガン・フリーマンのナレーションも心落ち着かせてくれ、劇中を流れる激しいストーリーがまるでうそのようだ。

いつもいつも、この映画はわたしにはありがたい。

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1 件のコメント:

Anonymous 匿名 さんは書きました...

この映画、小生も大好きだ。
最後のシーンも印象的で好きだなー。
個人的に好きなのは、図書館でのあの騒動・・・
モーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」が収容所全館に、しかもスピーカーに集まる囚人たちの目。
幸いにも収容所に入ったことが無いだけに、おそらく「これが自由だ!」と思い起こさせた。
 
ブログとやらに初挑戦の59歳。

2010年5月4日 8:43  

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