2009年12月10日木曜日

苫米地 英人の本は売れる

苫米地 英人の本は思っているよりずっと売れている。
しゃべり方や風貌からいけ好かない野郎だと思っている方も多いだろうが、実はわたしもその一人だが、彼の著作や発言内容といけ好かない感じは直結していない。
もっともいけ好かない感じが滲出して発言や著作内容までに到っているのなら注意しなければならない。

その危険性はあるにしてもやはり彼の言うこと書くことは彼の他の諸要素とは別個のものとして捕らえていたい。
性格の悪い奴の正しい意見もあれば、性格の正しい奴の妙な偏見もある。

広く言えば、産み出される表現とその人柄は違う。
何度もここで取り上げたが、手塚治虫や松本清張はその性格のなかに強烈な悪を持っていた。
ここでの悪とはひとを気分の悪さの極へ引きずり込むようないやらしさだ。

だからといって、彼らの作品には文句はつけられないし漫画史、推理小説史に残した彼らの功績になんら批判すべき点はない。

作品群をかれらから離したとき、どうも傍にいられたら気分が悪くなるような人であった、ただそれだけのことである。

読み取るべきものは読み取っていってほしい。
その作者の性格がどうのこうのと立ち止まるのは愚の骨頂である。
いい作品は隔絶としてそこに立っている。

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