2009年12月7日月曜日

アフガニスタン敗れざる魂

長倉洋美の目を通してマスードの生きたアフガニスタンの姿に接してみれば、「青い鳥」がどうのこうのと言っている自分がとんでもない甘いところにいる気がしてくる。
実際甘いところにいるのだろう。

この日本にいるかぎり身の内に戦いを抱えていなければ、やはり甘ちゃんへ流れていくのは自然のことだ思う。
この日本であっても限りなく真剣であるためには戦いが不可欠かもしれない。
実際の戦争をわたしは望まないが、戦いの日々に思いを寄せる人の気分はわかる。
それは、ある種の山登りのようなものだろう。

そういうことを離れ、ただ生きていることの中に剣が峰の危うさをもつ生き方があったとしよう。
そのときにアフガンの戦いの中にあったマスードの笑顔はわれわれのどこかに存在するのだろうか。

マスードの姿をもって戦っていきたい。
この平和のようなものが蔓延する場所であっても。

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