2010年4月4日日曜日

男と女が関係を隠すとき

今日のNHKテレビ将棋トーナメントの豊島対澤田戦の解説は山崎隆之、聞き手は矢内理絵子、ともに将棋界の実力者で、つき合っている。

つき合っているというのは、わたしの憶測だが、テレビを見ていて、はっきりとわかってしまった。

おかしいのである、矢内の声音が、山崎を直射しない目線が。

しぐさや表情、声の出方は普通、意識的に演出ができない。
わたしは、たまたまそれを意識的に演出する女を知っているが、彼女はそれを使って次々と男を落とし、店の売り上げと彼女の収入を上げていった。

彼女とは戦友のようなもので、一緒に酒を飲んでそれぞれの技と認識を交換したりしたものだ。
わたしが彼女の技を使うことはなかったが、女の心を読むのには長けた。
彼女はわたしとの会話によりさらに技を磨いた。
例えば、男と目が合ったあと、どのくらいの長さ相手を見つめ、その後どの方向に目をそらすか、それぞれの相手の心に与える効果を検討した。

このくらいの時間の効果はどうか。
その後目をそらす方向が上ならばどうか、下ならばどうか、右は、左下は、…、では時間と方向の組み合わせは…、二人で最高に知的で楽しい時間を過ごした。
彼女とは異性の趣味が違い、男と女の関係にはならなかったが、とても仲がよかった。
彼女のその後のことは書きたくないので、ここには紹介しない。

とにかく、そういうわけでわたしには矢内の気持ちが手に取るようにわかった。
もちろん、こういうことに絶対はない。
ただ、蓋然性の非常に高い話だと受け取ってもらってかまわない。

わたしは、久しぶりにテレビを見てドキドキしてしまった。

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