2010年3月27日土曜日

遠回りの雨

見てから書くのが本当だが見る前に書いておきます。

山田太一はわたしにとってそんな脚本家だ。
テレビドラマなど一切と言っていいほど見ないわたしがこんなにも夜を待っている。

山田太一の作品には何度も泣かされている。
一つひとつ書き上げる愚はしないが、一作だけ上げれば「早春スケッチブック」になるだろうか。
もちろん、個人の好みにすぎないわけで、「ふぞろいのリンゴたち」や「男たちの旅路」が劣っているはずもない。

ただ好みというのは恐ろしいもので、「早春スケッチブック」のなかの確か、沢田、山崎努演じるカメラマンの沢田が忘れられないのだ。

いくつものセリフが甦ってくる。
ああ、また作品のことを書きそうになっている。

さておき、今宵は山田太一が見られる。

幸せな夜になると、今しみじみ思う。

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