2010年4月25日日曜日

桐島、部活やめるってよ

タイトルからして、図抜けている。
抜群のキャッチコピーだ。
写真の表Ⅰの文字の改行は、朝井くんの発案なのか、それとも装丁家なのかな。
どっちでもいいか…

すばらしいコピーになっている。

時代を感じさせるね。

小説すばる新人賞を取った「桐島、部活やめるってよ」の高い評判が波及していく。
このブログを書いている今も、水際が波立っていることだろう。

著者の朝井リョウくんは、とても控えめな早稲田大学の現役生。
こんな小説が、小説すばる新人賞を取っちゃっていいのって風情が隠せない。
すばらしき表現者のもつ特徴的な資質、自己否定の回路を朝井くんも見事に具えている。

少し前に評判をとった「田村はまだか」浅倉かすみ著、と同じ形式を取るらしい。
もし、あなたが両方ともに読んでいないなら、ラッキーだ。
ゴールデンウィークに二冊読んで御覧なさい。
とても幸せな気分になれると思うよ。

なれると思う?

そうそう、ボクはまだ、「桐島、部活やめるってよ」を読んでいないから。
月末まで、カツカツの生活だから。

けど、久しぶりだな、読む前に名作ってわかってしまう本は。
楽しい作家が登場してくれた。
文学の世界にもまだ、才能が訪れてくれるということか。

いやいや、文学なんていっていること自体、もう古臭いのか。
じゃあ、こう言えばいいのか。

読む前から名作だとわかる本は久しぶりだ。
あの娘以来だな…そんなに前でもないか!? うん!

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