2007年8月6日月曜日

新しい人との出会い

ある飲み会で筑摩書房の元編集者だった野上龍彦氏と話しこんだ。

いまは、「オフィス とんがらし」にかかわっているという。

彼との話は人物の話に終始したが、茨木のりこ、清水哲夫、山田正弘、塩見鮮一郎…と続いたが、
その最後に高田渡と伊勢やでよく飲んだ話を聞けた。

飲み友達でよく渡から電話がかかってきて、
野上さんは会社から駆けつけたものだ、とワラっていた。
そうして、最初から最後まで詩の話をしていたそうだ。

渡がね「ごめんなさい!!」と、菅原克己の「ブラザー軒」を改作したことを言うんだよ。

なんて、いい話を聞かせてくれました。

そして、最後に李政美のことを話し出すのです。
野上さんは、いま「オフィス とんがらし」を通して彼女の歌を広めたいと思っている。
いい歌だという。
その先には、あの金敏基がいる。

さらに尹東柱について語ってくれた。
夭折の彼をわたしは知らなかった。

このようにわたしは未知の海を歩いている。
既知を頼りに。
既知におもねることなく、身体を柔らかく、未知や異物に出会って生きたい。
生まれ変われれば、サイコダイバーになってもいいさ。

いく人かのわたしの中にいる人びとをリフレッシュしてくれた野上さんに感謝。
そして、新しき李政美に会わせてくれたことに感謝。
尹東柱に会わせてくれたことに感謝。

自分が自分がと思っていると大切な人を見失うし、出会いもできない。
身体を硬くしていては、何者にも出会えないのだ。

世の中には、確かにくだらん奴もいる。
しかし、くだらなく見えて、そうでない者もいる。

身体を硬くして、自分が自分がでは、それが見えてこない。

哀しいことだ。

大事なことを言っておこう。

身体を硬くして、自分が自分がと叫んだりわめいたりする人間に近寄ってはいけない。
自分まで身体が硬くなってしまう。
硬くなった身体をやわらかくするには、これはこれで手間仕事になる。

懐かしいものと醜いものを見たある日の飲み会だった。

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