羽生王座戦16連覇達成
「目の前に見えていないものをないという愚鈍さ」
そう言ってしまったのはだれだったのか。
忘れてしまったわたしの脳裏にいまもその言葉だけが鮮やかだ。
羽生には何が見えているのだろうか。
将棋を知る楽しさはそういうところにある。
羽生のその指し手、一つひとつを追いかけていくとき、わずかにフラッシュが瞬く。
羽生には見えてわたしには見えないもの。
垣間見る一瞬だ。
だが、ほんとうに見えたのか。
森山大道に見えてわたしに見えなかったもの。
橘外男に見えてわたしに見えなかったもの。
ことを大げさにすれば、ますます見えなくなる。
目の前に見えていないものはないのだという愚だけはしたくない。
ラベル: 将棋
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