虎ノ門病院へ行く
虎ノ門病院の近くにはなぜか金比羅宮がある。
有名な話なのだろうが、わしゃ知らんかった。
驚いたぞなもし。
久し振りに都心に出ると何が違うかというと、目的場所に着くまで本が読めるということだ。
だいたいがわしは自宅でしこしこと内職をしとるんもんで、本なんぞ自宅では読まんのだ。
だから今回、午前6時前に自宅を出たわしは(ラッシュが怖いんでな)電車と病院の待ち時間に思う存分本を読んだぞなもし。
読んだ本が、よかった。
うれしかったですたい。
久しぶりに入ったパチンコ屋でリーチからいきなり当たりが入ったようなもんだ。
確変に突入するかどうかは別にして、なかなかの作品だった。
「吉原手引草」松井今朝子著
三人称多視点といっても単なる多視点ではない。
寄ってたかって語る中で、主人公を浮かび上がらせるあの手法をとっている。
そして、たくらみとして作者は主人公「舞鶴屋の葛城」だけでなく「吉原」を浮かび上がらせるのです。
つまり主人公は「舞鶴屋の葛城」だけでなく、あるいは、ではなく「吉原」なのです。
これが読み取れていないとこの本の良さはわからない。
でないと鍛えの入った作者の語り口がわからない。
作者はかなり歌舞伎にのめり込んでいるはずである。
もし、誰かがこのあたりのことを書こうと思うならそばに置いて十分価値のある本である。
いいですねえ、何にしろ鍛えの入った芸というのは。
ラベル: 小説
1 件のコメント:
Les destins les plus definitifs peuvent avoir les causes les plus improbables. Je fais des photos pour arreter la fuite du temps; je suis un eternel nostalgique.Je suis convaincu que l'art n'existe pas et que seuls les artistes existent, qui d'ailleurs ne font pas de l'art mais des choses, pour se faire plaisir. Toute creation passe par une technique plus ou moins difficile à maitriser, mise au service d'un resultat satisfaisant pour les sens. Bellxone The Art Design Sparkle *** Since 1982
http://bellxone.skynetblogs.be
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム