2007年12月13日木曜日

竜王四連覇



このブログには、今日もまた、いろいろ書きたいこともあるのだが、まずもって、本日19時28分、竜王戦第六局で渡辺明が勝ち、史上初の竜王四連覇を成し遂げたことを記さねばなるまい。
わたしにとって、とてもうれしい出来事だからです。

わたしは、なぜか渡辺明という青年がが好きだ。
その理由ははっきりとはわからないが、おそらく彼のブログを読んでいるせいだろうと思っている。

そんなことだけで人は人を好きになるのですか?

そんな疑問をお持ちならわたしはこのことをもう少しだけ語っておきます。

人はそんな小さなことで人を好きになるのです。
人は何かの理由で人を好きになるのではないのです。
好きになることにおいて必要なのは、ほんのわずかな「きっかけ」だけです。

もし、あなたがそうではないというのなら、それはあなたがこの国の価値観をすでに十二分に刷り込まれているからなのです。
さすれば、その価値観の上で、優れた人を好きになることもあるでしょう。
しかし、人はもともとシンプルであほうで美しいものだったのですよ。

さて、話を竜王戦に戻します。
竜王四連覇は快挙ですが、じつはそれほどの快挙でもないのかもしれません。
もちろん以下に書くことは、我が渡辺明を少しも傷つけることではありません。
以下のようなことがあろうがあるまいが、彼は今後も美しく勝ち続けていくのだろうと思っています。
もしかすれば、それを才能と呼ぶのかもしれません。
狂おしいまでの努力をした先にある。

竜王戦は、読売新聞社主催の将棋の棋戦で、七冠(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)の中でも最高峰のタイトル戦である。
ウィキペディアには、こう書かれているが、これは嘘である。
最高峰のタイトルはやはり「名人」であろう。

では、なぜに竜王戦が最高峰と呼ばれるのか。

そこには、新聞社の面子の問題がある。
この面子に関しての有名な話に名人戦の争奪戦があるが、その話をここでしてもつまらないだろうからやめておきますが、少しだけ。

この争いは、毎日新聞と朝日新聞の間で行われたし、最近もぶり返しました。
ちらりと書けば、その昔、わたしの嫌いなそしてもっとも強かった棋士、大山康晴がいた。
彼が、毎日派で、わたしの好きな升田幸三が朝日派だった。
まあ、そんなようなところも抱え込んだ新聞社同士の争いでした。

だから、その争いにも参加できなかった読売は面白くなかったのでしょう。
あのころはすでに読売新聞はナベツネ政権下にありました。

さて、そこでどうしたのか?

以下、ウィキペディアに拠ります。(ところどころにわたしの文章に関してのの直しが入っています。)

読売新聞社が主催していた十段戦が発展的に解消されて、1988年に「竜王戦」が発足した。
駒の竜王から命名されたものである。
こ棋戦は、2005年に制度の見直しが行われ、第18期(2005年)以前と第19期(2006年)以後で異なる部分があり注意が必要である。
将棋のタイトル戦の中で最も高い賞金(勝者3200万円・敗者800万円)を誇り、対局料もズバ抜けて高い(竜王1450万円・挑戦者700万円)。

というわけで、賞金によってこの竜王位は最高峰とされることが多い。
ナベツネらしい。
しかし、このブログを読んでくださるわたしの愛する数少ない読者の方ならわかってくれるでしょうが、賞金で一番とはなんとも情けない話ではないですか。

この国のシステムにはぴったりあっているのですがね。

ということがあるので、竜王戦には歴史の浅さから連覇者が出なかったのです。

小理屈を言いましたが、
とにかく今日はめでたい。

渡辺竜王、万歳。

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