2007年12月14日金曜日

クリスマスにまつわる消費者主権

いま、直前に書いたわたしのブログを読んでいたのだが、なかなかに激しい。
まあ、あのくらいでいいのだと思う。

それくらい、この国で刷り込まれた連中の勢いは強いということだ。
われわれの専門用語では彼らのことを「つおい」という。

ところで、数年前、新宿のションベン横町のとある店で、この時期に呑んでいたことがある。
そのとき入ってきたその親父は、入るなり、こうのたまわった。

「クリスマス? ろくなもんじゃねえな。」

そして、おそらくそうとう酔っていたその親父は、その後に、いま自分が食べる分と、家族の分、おそらくその存在があればなのだが(ときとして、人は嘘をつく)、二つの西京焼きを頼んだ。
そして、ひとつを食べずに、ひとつを持たずに帰っていった。
つまり、両方とも残して。

そのときにまたもう一度小さく呟いた。

「クリスマス? ろくなもんじゃねえな。」

わたしは、この親父の気持ちが少しだけわかる。

「消費者主権」ということばがある。
ミシュランなんぞじゃねえよ。

イチローという大リーグに行った選手がいる。行った先は、マリナーズとか言ったな。
彼が、オリックスというチームにいたとき、春のキャンプに行くタイミングだったか、こういうようなことを話した。

「ホテルがあって、その近くに、コンビニが一軒あれば十分ですよ」

細かいところの齟齬は問題にしないでほしい。
これが、消費者主権のひとつのあり方です。

何故に我々は高いものを買い続けるのか?
そのようなものが本当に必要なのか?

「消費者主権」

これはそれらの疑問に対する、ひとつの答えです。
ミシュラン、初版15万部。
即売り切れ。

キミたちに心はあるのだろうか?

刷り込まれた人々よ。

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