2008年8月29日金曜日

生きていくのが正しいなんて…

人は暗黙裡に生きていることを正しいと思い、その正しさを追い求めているが、そんなことが本当に存在しているのだろうか。
一編の詩を書くただしさはあっても生きていく正しさなどどこにもないのではないのか。
ためしに自分の人生を振り返り、何かをそこに探してみたらいい。

だが、だからといって、死んでいく理由もまたほど遠い。
俺たちは、あるいはお前とオレは、あるいはあなたとわたしは、どこに行こうとしているのだろうか。

すべてを気散じに押し付けて、それでも生きていいなどといいながら、ほんとうにどこへ行こうとしているのだろうか。

いっそ、人生など暇つぶしとしてしまったほうがよかろうものに。

学問が貧乏人の暇つぶしだと看破したのは、立川談志だが、そう外れてはいまい。

生きていくことなど、自分で理由をつけるしかない手慰みだ。

だから、せいぜい、つまらぬ自死だけは避けてしまおうではないか。

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