2009年1月31日土曜日

ソマリアへ海自派遣

例のソマリア沖の海賊に対してだが、法的な裏付けの議論が尽くされないまま、応急の手だてが決まったようにみえる。
アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で政府は、現行法の海上警備行動の枠組みでの対応を急ぎ、海上自衛艦船の派遣を準備するよう自衛隊に指示した。

この性急さは、米国からの要請と併せて中国が先月、防空ミサイル駆逐艦の派遣を決定し出航させたからだともいわれているが、ソマリア沖の海賊の機関銃、ロケット砲などの武装は名高い。
条件付でしか武器使用できない海自を送ってどうしようというのだ。
それよりなにより近海での海上警備行動という考え方を、アフリカ海域まで広げていいのか。
また、犯罪に対処するのは本来、海上保安庁の仕事ではなかったのか。

この国は決めるべきことは決めず、決めなくてもよいことは知らぬ間に決定していく。

こんなことをしていたら、ほんとうに九条などぼろぼろだ。
戦争などというものは一部の暴走ですぐに突入していくのは満州の歴史を眺めればわかるだろう。

困ったもんだ、ですめばいいのだがそうもいかないような気がしている。
あ~あ。

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