2009年1月19日月曜日

訪問看護ステーションコスモス

「訪問看護ステーションコスモス」の存在を知った。

医療や福祉の行き渡りにくい高齢者、障害者、生活貧窮者を対象に、訪問看護や介護サービスなどを行うNPO。活動地域は、東京・山谷(台東区と荒川区にまたがる地域)と横浜・寿町。この2つは、多くの日雇い労務者が簡易宿泊所を住まいにして暮らしているエリアだが、高齢化が進み、病気やケガなどから働けなくなったり、求人が減り仕事に就けないなどの理由から、路上生活者になってしまう人も少なくない。コスモスは、一般の利用者と同じように、簡易宿泊所住まいの人への訪問看護や介護サービスを行い、路上生活者を対象にした健康相談などを行なっている。

こういうふうに生きていく人がいるのかと思った。
なにが楽しいのかとも思った。

「人とのつながり」
それが彼女たちのなかの一人の答だったように思う。(このあたりは断言しにくい)

その彼女がある看護サービスの対象者から拒絶されるシーンがテレビに映し出された。
その後の彼女の言葉に彼女とわたしとのあまりの距離の遠さを思い知らされた。

彼女はこう言ったのだった。
「でもあの人は『帰れ』とは言ったけど『もう来るな』とは言わなかったでしょう」

わたしはなんと自分がつまらない場所にいるのかと嘆いた。
人はこのように人を思えるのか。

以下の言は、出来れば差別的にとってほしくはないが、残念ながら差別的に取ってしまったのならそれでもいい。
それでもいいからわたしにはそのことについて話しかけないでもらいたい、今後、永久に、命ある限り。

わたしはそこに決してわたしの届くところにはない女性性を見たのだった。

まいったなあ。

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