2009年5月16日土曜日

どちらが正しいか

よく飲み屋なんかで、知人であるのだろうが、何かに関する議論が起きるとき、どちらかが正しいはずだという前提を持ってしまっていることが多い。

しかし、実際にはどちらも正しくないこともあるだろうし、どちらかが勝ちに(正しく)ならなくてもいいジャンという問題も多くある。

また、違う場合には、どちらが知っているかということが問題になることもあるが、どちらが多く知っているかはさほど大きな問題ではなく両者の情報を総合あるいは統合あるいは足し算できたほうが数倍素敵だと思うのだが、どこかで自分のほうが知っている、自分のほうが偉いという感じを出したいと思うのは、とても興ざめする思いがある。(兼好みたいだけど)

自らがそういう状況に陥ったとき、わたしは明らかに相手が間違った情報を提供してきても否定しないし、ただ聞きながらもうこの人とは話せないなと思うだけである。

このような会話になだれ込むのも理由があって、その理由とは自分が勝たなければならない理由なのだけれど、その勝たなければならないという理由がすこぶる情けなく、しかも自分が築いたものでもない教えられたものだったりするとき、ああと呻き、酒を飲み干したりする。

ラベル: