2009年7月13日月曜日

あなたに見えているもの

自分の目の前に見えているものが、他人も同じように見ているものだと思うことは眉唾だ。

自分の見えているものと他人に見えているものとは違っている。
だから、何が見えているかで他人と争わぬほうがいい。

煎じ詰めれば、あなたが見えているこの世界はあなたしか見えていない。
まれに、似たようなものを見ているのかもしれないと思える人が登場する。
そういう人は大事にするに限る。

また、自分の見ている世界と違う世界をあなたは見ているのかもしれないと理解している人も、まれに登場することがある。
こういう人も大事にしたい。

多くの人は自分の見ている世界が唯一無二だと思い、それを相手に強要する。
この強要する作業はとても大変なものだから、その前に同じような人種で徒党を組む。
ちょっとした企業に入ってみれば、この徒党の具合はわかるだろうし、生活している日常のなかにもそういうやからはたんといる。

けれども大事なことは、自分に見える世界は自分にとって大事な世界で、ないがしろにしてはならないということと、そしてさらに重要なことは、その自分の世界を少しずつ育てていくということだ。

その育成過程で、自分の見る世界が唯一無二の世界だなどとほざいている、思っている、人間はあまり相手にしないことだ。

素敵な人間というのは、ある食べ物を前にしたときに、

「じつはわたしは、この食べ物があまり好きではないのだが、あなたがこの食べ物が好きなことはなんとなくわかるし、そのことを大切にしてほしいとも思う」

そんなことが言える人だ。

食べ物意外に関してもね。

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