2009年7月26日日曜日

麻生氏の発言

麻生氏の発言が巷間、問題となっているが、わたしにはそれほどひどい発言だとは思えない。
前々から述べているが、この国の人口をもってどのように国が成り立つのだろうかという問題に触れているからだ。

「どう考えても日本は高齢者、いわゆる65歳以上の人たちが元気だ。全人口の約20%が65歳以上、その65歳以上の人たちは元気に働ける。いわゆる介護を必要としない人たちは実に8割を超えている。8割は元気なんだ。
その元気な高齢者をいかに使うか。この人たちは皆さんと違って、働くことしか才能がないと思ってください。
働くということに絶対の能力はある。80(歳)過ぎて遊びを覚えても遅い。
遊びを覚えるなら「青年会議所の間」くらいだ。そのころから訓練しておかないと、60過ぎて80過ぎて手習いなんて遅い。
だから、働ける才能をもっと使って、その人たちが働けるようになれば納税者になる。
税金を受け取る方ではない、納税者になる。
日本の社会保障はまったく変わったものになる。
どうしてそういう発想にならないのか。
暗く貧しい高齢化社会は違う。
明るい高齢化社会、活力ある高齢化社会、これが日本の目指す方向だ。
もし、高齢化社会の創造に日本が成功したら、世界中、日本を見習う。」

当然出てくる方向性の一つだと思う。
さらに出てくるとすれば、介護をしてまで寿命を永らえる必要があるのかという問題だろう。
もちろんこれは個人的感情に訴えればとんでもない発想だが、個人的感情に媚びては社会は運動していかない。
冷たいようだが、そのような発想はどこかで噴出すべきだろう。

それを麻生太郎がしたに過ぎない。

正しいか間違いかではなく、この発言は出るべくして出た発言で、選挙がらみのこの時期に出したことのマイナスはあるだろうが、避けて通れぬ問題であるのは確かだし、一つの方向性であるのも確かだ。

それは、人はただただ長生きすればいいのかという問いに似ている。

くりかえすが、ここで問題にしているのは個人的感情ではない。
マクロな話だ。

この文章を読み個人的に不快な思いをされた方がおられるとしたら、謝罪いたします。

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