2009年7月24日金曜日

心が動かない

若く、人々に愛された人が、思わぬ病に出合ってしまい、一昨日逝ってしまった。
そういう哀しい知らせを受けたのだが、心が動かない。

欝はそのように心の働きを止める。
その内実は外から見えないものだから、この場合は冷たい男としか映らないだろうし、また別の場合はうずくまっているだけの怠け者としか映りはしない。

とにかく外界との接触を避けたい、この一事だ。

このような状態のときは、何度となく眠りにつく前に、このまま目覚めなければいいと思う。
もう少し元気になれば、目覚めぬための新たな工夫をしようと考えるのかもしれない。

考えてみれば、人はほんのささやかなことで一喜一憂しながら生きているので、それに反応しなくなってしまえば、生きている甲斐さえないように思える。

人一人この世からいなくなったこともささやかなことなのかとなじられれば、いまはそうかもしれないと答えるしかない。

そう答えながらも、その若く、人々に愛された人がこの世から去ったことを悼む気持ちはある。
悼む気持ちはあるが、心が動かないのも事実だ。

犯罪者ものだといわれても仕方あるまい。

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム