2009年10月12日月曜日

不思議なもので…

暇つぶしには新しいものに限るというが、じつはそうでもない。

昔、つきあった女がいい場合もあるし、昔、好んで見た映画がいい場合もある。
もちろん、昔、そして今もころあいを見て読む小説がいいに決まっている。

思っているほど新しいということには魅力が存在しない。

だから、人は思い切って死ぬことも出来る。
新しい明日に絶望している証拠だ。

だからなんだ、と怒鳴らないでほしい。
わたしはそういう事実を書き連ねているだけで、あなたにそうしてくれとは言っていない。

あなたが怒るのは強制する輩に対してだ。
それが、大切だ、その見極めが。

ところで、暇つぶしに一番いいのは、いい作品だ。
それがどの分野であってもいい作品に尽きる。

新しさには、何の意味もない。
にもかかわらず人は新しさを求めるが、なんのためだろう。

おわかりのように、いいものを見つけるだけの眼を持たないからだ。
だから、騒々しいテレビにだまされてしまう。
あの品のないタレント軍に。

さて、なぜわたしがこのような攻撃的なブログを書いているかというと、ふと気づいたからだ。

不思議なことに、わたしまで新しいものがほしいと思っていた。
けれど、求めるものはすでにあったし、遭遇していた。

そういうわけで、何度も見た「トレーニングデイ」をまた今から見ようとしているわけだ。

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