2009年11月26日木曜日

第22期竜王戦七番勝負第4局

強いというのは恐ろしいもので、昨日から始まった竜王戦第四局、はや勝負が決定した。
森内が悪いわけではない。
渡辺明は竜王戦に自信を持っているのだ。

それが、恐ろしい。
渡辺は、こと竜王戦に限っては無敵になりつつあるかもしれない。

では、ほかの棋戦では?

そこが奇妙なところで、意外と弱いのだ、渡辺明は。
もちろんある程度の勝率は残しているが、竜王戦のような鬼の勝ち方はしない。

これから、あの男、渡辺はどうなっていくのだろう。
とにかく竜王戦では、これで怖い相手はいなくなったようだ。

森内の精神的な打撃はどのくらいだろう。
その意味で、羽生のもう一度の竜王挑戦が一番怖いかもしれないが、実のところどうだろう。

勝負においてのイメージ戦争ではもはや渡辺明に敵なし。
羽生がそのイメージを覆せるかどうか。
もちろん棋力では羽生のほうがまだ上手だろうが、そういうことは関係ないのだ、勝負の世界では。

棋力よりもイメージ。
もはや羽生はここ一番で渡辺に勝てないことになっている。

はてさてどうなることやらこの将棋界、人生の最後に楽しいものを見させてもらっている。

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