2010年3月3日水曜日

須賀敦子

須賀敦子を読む。
ほっと救われる。

日常の状況から静かなところに誘うのは、わたしを遮断してくれる彼女の文章のせいだろうか。
音楽のライブレポートとは違う静けさが横溢する。
これが文章というものではなかったか。

落語の速記ものが、ある噺家を思い出させるように、ロックコンサートの再現を意図して書いているのだろうが、明らかにそれとは違う。

商売だから仕方はないが、音楽業界に文章が降り立つのは至難の技かもしれない。

もちろん、ナット・ヘントフや吉田秀和がいるにはいるのだが。

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