2010年3月11日木曜日

サッカーの話

かつてリオデジャネイロのエスタジオ・ド・マラカナンが世界最高の観客動員数を誇る頃の話である。
当時マラカナンは観客動員数20万人を誇っていたし、実際22万4000人の観客を動員したこともあった。                     
            
その日もマラカナンは超満員の群衆が埋め尽くしていた。
そこへ突然の雷雨が襲い、観客席を雷が直撃した。                                 観客の何人かはそのため死亡した。
怪我人ももちろん出た。
けれども、まわりの観客は微動だにしないでサッカーを見つめ続けた。                          
それが、ブラジルのサッカーの姿だ。

勝てるわけがない。
闇雲にワールドカップでベスト4をぶち上げる日本サッカーチームの監督は何を思って、あんなことを言ったのだろうか。 
哀しくなるではないか。

現在、マラカナンは1992年のブラジル全国選手権決勝、フラーフル(フラメンゴ対フルミネンセの伝統の試合)戦でのスタンド落下事故により大幅にキャパシティを小さくした。                                     全席椅子席、約95000人は、バルセロナの「カンプ・ノウ」スタジオに劣る。
劣らないまでも世界最大とは言い難いが、20万人というかつてあったあまりの規模にいまだに世界最大規模のサッカー専用スタジアムと呼ばれている。 
スタジアムは、いまは、リオのクラブチーム、フラメンゴのフランチャイズとして使用されている。

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