2010年3月9日火曜日

面白い話など…

内田樹が「日本辺境論」で新書大賞をとった。
そういう事情で、対象のサイトにいけば、彼のスピーチが聞ける。
かなり長いもので40分ほどあるが、聞いてみた。

本人、ユーモアも混ぜて楽しく話しているようだが、面白くもない、てんでダメな話であった。
それで思うのだが、日ごろわたしが人の話を面白くないと思いながら聞いてしまうのはどうやらわたしのせいであるらしい。

受信者のわたしが、多くの話芸を聞きすぎていおり、そういったレベルでないと極端に退屈してしまうのだ。
内田先生だとて師匠と思わなければ、そこそこの話と認めるべきで、書いたものによって期待したわたしが馬鹿であった。

ご存知のようにわたしは小三治を愛する人間だが、そのレベルの欠片ほどでもあればと思うのがないものねだりの極で、そういうことが生じるはずもない。

念のため付け加えれば、内田氏の書くものは面白いことがある。
それは事実だ。
けれども彼の話に何の面白みもない。
彼は彼の仲間とつまらぬ話をしていればいいだろう。
おそらくその話が、彼の書き物のような話題に入ったとき、時として光るのだろう。

そうどこにも小三治や枝雀がいては困るわけだ。

それにしてもひどい話芸であった。
芸人ではないと思ってもそう感じる。
何しろ人前で喋っているのだから。
いやいや、そういう思いを持つわたしを反省するべきなのだろう。

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