2010年6月20日日曜日

無防備な人

他者に対して完全に無防備になることは恐ろしいことだから、早々無防備なんぞになれない。
(いつ攻撃されるかわからないものね。)
けれども、わたしはなるべく無防備で相対そうではないかとする。

斬りたければ斬れという類の踏み込みである。
これは、恐ろしいらしい。
と同時にいったん経験すると病みつきになる。
これが、どうやら「本気の味」であるらしい。
また、わたしから遠ざかりたくなる動機らしい。

暗にわたしは相手に無防備を要求する。
仲間だから心配するなと丸腰で近づくらしい。
それで、大丈夫な人はどうやらそう多くはない。

めちゃくちゃなことをやっていると言っていいのではないか。

「あなたはめちゃくちゃだから」とあいつが言っていたのはこのことか。
今頃になって、はたと膝をたたいた。
で、どうするかと言えば、今までのままだ。
幾分違うとすれば、今までは当たり前と思っていた無防備につき合える人をひどく大事にし始めることだろうか。

思えば、わたしは丸腰でつき合える人を随分多く持っている。
わたしのこの世にある幸せである。
この場を借りて深謝する。

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