2011年1月6日木曜日

第36期棋王戦挑戦者決定戦

渡辺が勝った。
これで久しぶりの竜王戦以外のタイトル戦登場となる。

もしかするともしかしてしまう。
つまりは今年は渡辺が暴れるかもしれないということだ。
わたしはファン心理というものの希薄な男であるが、この渡辺にはなぜか肩入れしている。
なぜかはわからない。
ま、贔屓するということはそんなものだろう。

この将棋129手目に広瀬王位が4八へ金ではなく銀を打ちつけていたらどうなっていたのだろうか。
将棋とは恐ろしく奥の深いゲームである。
わたしが将棋を多少なりとも知っていることは、わたしの数少ない財産のうちのひとつだと思う。

いくつかのことを将棋に教えてもらった。
何かを深く知るということはいいことだと思う。
出来れば実戦者として確認しながら知っていきたいものだ。
そうしているうちにその世界が何かを教えてくれる。
ありがたい瞬間が訪れる。
ふわりと胸に落ちるそれには想像以上の確かさがある。

広瀬の粘り強さも目を見張るものがあった。
深浦から王位を奪取したのはだてではない。

渡辺は分の悪い久保棋王とどんな将棋を指すのだろう。
わたしの暗い人生に楽しみがひとつ増えた。

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