漢字の画数
とある場所で漢字の画数の話になって、その男が「憂鬱」の「鬱」が漢字で一番画数が多いものだというから、少し気になった。
わたしの頭に「親鸞」の「鸞」が浮かんだからだ。
調べてみると、以下のことがわかった。
漢字検定準1級の漢字全ての中で一番画数が多いのは憂鬱の「鬱」(29画)
JIS漢字全体の中で一番画数が多いのは、
親鸞の「鸞」と、青森県にある驫木(とどろき)駅の「驫」の2字、30画。
漢検1級の出題漢字の中でのトップは、33画の字、「(画像参照)」。読みは「ソ」・訓読みは「あら(い)」。
「(画像参照)枝大葉」という四字熟語もあって、「細かい規則にこだわらず、自由に筆を振るって文章を書くこと」という意味。
三沢「(画像参照)」郎(あらお)という名前が「全日本紳士録」という本にある。
小学館の「新選漢和辞典」では、「(画像参照)」(36画)。音読みは「ノウ」、鼻がつまるという意味。
講談社の「新大字典」では「(画像参照)」、音は「トウ」「ドウ」、龍が行くの意味で48画のが最高。
清の康煕帝が作らせた「康熙字典」には47035字が収められているが、その中で一番の画数は、「(画像参照)」(52画)。
音読みは「ホウ」「ビョウ」、意味は「雷聲」。(大漢和辞典には「いかづちのおと」とある)
さて、諸橋轍次の「大漢和辞典」。
ここには、64画が2つあって、1つは「(画像参照)」です。「テツ」「テチ」の音で、意味は「言葉が多い。多言。」と書いてある。
もう1つは、「(画像参照)」。音読みは「セイ」ですが、意味は残念ながら未詳だということ。
それでは、64画が最高なのかというと、そうではないようです。最近話題になっている漢字がある。それは、「(画像参照)」です。
以下はこれに関する記事。
2002/04/17 23:49:15
4/15(月)の熊日新聞に載っていました。
40年ほど前、とある証券会社に「雲」を「品」のように3つ書き、その下に「龍」を同じく3つ書く字で
「たいと」と読む姓を名乗る人物が訪れ、名刺を残していったことがあるそうです。
雲
雲雲
龍
龍龍
これで1文字、84画で中国にも無かった、最も複雑な漢字になるとのことですが
その正確な読みを含め、存在が未だに確認されていないそうです。
姓に関しては全国悉皆調査が行われたことがないので、総数は定かではないらしく
本当にこういった名前の人がいるかどうか。
可能性はあるのかもしれません。
(記事の一部に、筆者の手入れあり)
というところ。
画像のどの字がどの字に当たるかは少し調べればわかると思います。
不親切といわないでください。
パソコンの細かい作業は勘弁してください。
扱いに習熟していないのです。
で、そんなことどうでもいいジャンとおっしゃる方もおられるかと思いますが、
まあ、どうでもいいわけです。
酒の席の話です。
けれど、どうでもよくないときがある。
また、どうでもいいとしない人間もいる。
裏を取らないと本格的な話になったときは危ないというわけです。
つまり、酒の席以上の話をする必要のある人間にとっては致命傷になるというわけです。
それがいやなら、酒席レベルの話で一生終始すればよろしい。
わたしはそれがいやなのでここに記すわけです。
もっともこれは「鬱」の画数を言った青年に対したものではなく、漢字の画数についてあまりに無知だったわたしに対する自戒です。
何しろわたしも親鸞の「鸞」どまりなのですから。
ラベル: 社会
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