昔の自分と出会う
30年以上も前に書いた詩がいくつか出てきました。
ほかに発表する手立てもないので、手を変え品を変え、ポツポツ出していきたく思います。
現代詩とは程遠いもので、詩と呼んでいいのすら危ないものがほとんどですが、まあ、そのあたりはお許しください。
「痛み」よ
ぼくはひとりだから
ひとにぼくを語ってはならない
ひとに語るのは
ニセモノのぼくでなくてはならない
うしろから肩をたたかれたとしても
気軽に振り向いてはならない
ぼくが振り向くのは
骨が砕けるように
激しく肩をたたくものに出会うときだ
そのときはじめて
ゆっくりと振り向くのだ
ぼくはニヤリと笑う
並木がカサカサ鳴る
気づいてみれば
ぼくは
寒風が地の底から吹きあげる
この世のすべてを受け入れぬように
きっちりと舗装された歩道の上にたたずんでいる
ぼくの前には
ぼくの視線を拒否する
はるかなる空間が広がっている
そしてあたりは妙に薄暗いのだ
ぼくはしっかりと自分の両肩を抱きしめる
ひとりのぼくに確かなものは
そこにはいないものの残した「痛み」だ
ぼくは「痛み」に
ゆっくりと話しかけてみる
「痛み」よ
ぼくはひとりだが
おまえは
ぼくのなかにはいってくるのだよ
ほかに発表する手立てもないので、手を変え品を変え、ポツポツ出していきたく思います。
現代詩とは程遠いもので、詩と呼んでいいのすら危ないものがほとんどですが、まあ、そのあたりはお許しください。
「痛み」よ
ぼくはひとりだから
ひとにぼくを語ってはならない
ひとに語るのは
ニセモノのぼくでなくてはならない
うしろから肩をたたかれたとしても
気軽に振り向いてはならない
ぼくが振り向くのは
骨が砕けるように
激しく肩をたたくものに出会うときだ
そのときはじめて
ゆっくりと振り向くのだ
ぼくはニヤリと笑う
並木がカサカサ鳴る
気づいてみれば
ぼくは
寒風が地の底から吹きあげる
この世のすべてを受け入れぬように
きっちりと舗装された歩道の上にたたずんでいる
ぼくの前には
ぼくの視線を拒否する
はるかなる空間が広がっている
そしてあたりは妙に薄暗いのだ
ぼくはしっかりと自分の両肩を抱きしめる
ひとりのぼくに確かなものは
そこにはいないものの残した「痛み」だ
ぼくは「痛み」に
ゆっくりと話しかけてみる
「痛み」よ
ぼくはひとりだが
おまえは
ぼくのなかにはいってくるのだよ
ラベル: 作品
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