邪悪なもの
昨日の夕方、意を決して作った炊き込みご飯が、早、今日の昼には粘り気を帯び、食えるか食えないか危ない状態になっていた。
夏の食事は、一食限りの量にすべきで、独り者には困ったものである。
夏といえば、わたしの好むものは、圧倒的にスイカとカキ氷に限っていて、この二つはかなりの体調の悪さを押しても食べることにしている。
スイカはともかく、カキ氷はいわずと知れた邪悪な食べ物(?)で、水を凍らせて何かわからぬ色付のシロップをかけたに過ぎないものである。
ところが、こいつが、わたしにはたまらなく恋しい。
カキ氷が目の前にあるとウハウハしてしまうのである。
そのために「カリカリ君」だったか、「がりがり君」だったかを今のわたしにとっては大枚を払って買ってきたものだ。
「邪悪」もまたそこに邪悪があるだけではなく、ある関係性の下にはその様相を変えたり、新しい要素を加えることはある。
カキ氷の邪悪性はわたしにとってそのような邪悪性である。
もっとも私そのものが、どこか邪悪なものに惹かれるという事実も入っているのだが。
しかし、まあ、あのどう考えても体に悪い原色のシロップを氷とともに体に流し込む瞬間はまったくもってたまりません。
わが邪悪性とカキ氷の合体とでも呼ぶのでしょうか。
これを性悪女にたとえれば、性悪女にもカキ氷からもこっぴどく罵声を浴びせられるのでしょうが。
とにかく、夏はカキ氷。
ラベル: 日常
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