千駄ヶ谷の受け師
「千駄ヶ谷の受け師」との異名をもつ木村一基をわたしはひいきにしているが、この人が、先の竜王戦挑戦者決定戦、現在行われている王座戦で苦労している。
苦労している相手は羽生善治だ。
この男が次々に受け師の受けを食い破っていく。
私見ではあるが、また強くなってきているように見えるこの男、もう一度の七冠があるのかもしれない。
しかし、何度も何度もこの羽生に挑戦していく棋士たちの気概は、生きていくものの気概そのものであり、頭が下がるばかりである。
生きていくというのはいかなる状況下でも進んでいくことなのであり、それをもって悟りと呼ぶのかもしれない。
つまり、自分の死を黙って受け入れていくことではなく、いかなる状況下でも生きていくという意志を持つことが、悟りではないかと思う。
辛いコトバだが、「死ぬ者貧乏」というコトバもあることだし。
ただいま、王座戦第二局進行中、受け師に勝たせてあげたいものだ。
ラベル: 将棋
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