2008年10月2日木曜日

キビナゴ


昨日はスーパーでキビナゴを見つけたものだから、しかも相当にいきがよかったので、軽くてんぷらをして食べた。
キビナゴを食べるのは久しぶりだがこのように日本では魚資源の中でもあまり食べられないものがある。
ブラックバスという外来魚はキャッチアンドリリースという野蛮な方法で釣りを楽しまれているが(人間の側から言えば)、あれだって工夫すれば食べられるのではないか。

話は違うが、カラスも何とか食えるのではないか。
美食と食料自給率は別なところにあるし、美食のなかにもいろいろとあり、金をかけなくともうまいものは食べられる。
食に関しては十分に考える必要がある。

「土を喰らう日々」という名著があるが、たまにはこんな本を座右に置いて、この国の風潮に踊らされない工夫をすることは必要だ。
金をかけて食事を楽しむのは金持ちの暇つぶしでつまらぬ矜持にしか過ぎない。(もちろんこういう言い切り方は本当は正しくなく辻静雄さんが泣いてしまうが、この時代はそれくらい言っておいたほうがいい)

わたしはそんな料理を食べる人々よりも、山菜やキノコに詳しい人々を敬愛する。

日々の食事が一汁一菜で悪いことなど何もないのだ。