2008年9月24日水曜日

アンジェラ・アキ「手紙」 再び

初めて彼女の「手紙」をすべて聞いた。

申し訳ないことをした。
特筆すべき歌ではなかった。
こういうことも多々ある。(不用意に何かをほめてしまうこと、何かを好きになってしまうこと)
申し訳ない。

ただし、その歌いだし30秒あまりはとても切なく深く響く歌であるのは本当だ。
けれどもそれで終わりとはできないためにそれからの詩とメロディーを彼女は紡いだ。
残念ながらそれは陳腐なものだった。
致し方ない失敗であると思う。
彼女に悪意はない。(当たり前か)
あれをいっぱしの歌にするためにはもう少しの時間と何かがほしい。

削り取ることだけが作品を磨いていくものである。
大雑把に言えばそういうことだ。

ただ単に言葉を並べそれにメロディーをつけたところで何も産みはしない。
残念だが、これがわたしの今の感想だ。

あの歌の最初はとてもいい。
わたしはそれを聞かせてもらえただけで仕合せと思うが、そのことをあいまいな物言いで伝えたことをここに謝っておきます。

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