虫の音
今年の春はドクダミがはびこるのを嫌い除草剤を蒔いたものだから、ドクダミは今我が家の小さな庭にはない。
その代わり他の雑草がいろいろと生えており、小さな草むらとなっている。
ドクダミは強烈な生命力を持ち地下茎でつながり、さらに特殊なにおいを発するもので秋の夜に集く虫などはあまり寄り付かない。
今、生い茂っている雑草たちはあの虫たちにとっては、ちょうど頃合の草むらなのだろう。
九月になり少し涼しくなってからは、ずいぶんと虫の音がする。
そういえば、ドクダミが勢力を保っていたころにはしなかったな、などと眠るころに思ったりする。
ドクダミ自体漢方としても使われたりするもので、悪いものではないのだが、自分の好みだけでそれを除去することを思うとき、ずいぶんとわたしも勝手で野蛮な人類の一人だと思わずにはいられない。
とまれ、虫の音は続いている。
ラベル: 日常
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