2009年2月18日水曜日

誰かと食す


わたしが誰かと食事をともにするときはどうしてもアルコールに手がいってしまうのだが、これがよろしくない。
いったんアルコールに手が行くと止まらなくなってしまうようになった。
こういう症状の人はたまにいるが、それがわかっていて止められないというのは哀しいものだ。

恥も外聞も捨てて「シアナマイド」という以前紹介した「酒量抑制剤」を服用しようかと思っている。
もうひとつ似たようなのにノックビンという「抗酒癖剤」があるが、名前のごとくこいつのほうが強力で今のところ遠慮していただいている。

ところでアルコールというのはなかなか強力な効果を発するもので無碍に否定ばかりはしていられない。
多くの作家が常用するのも無理もない話しであると思う。
ただ、自己抑制が効かなくなるのが怖いのだ。

まあ、家で仕事をして家でただ飲んでいる分には社会的に問題はないのだが、外で飲むとなるとこれは、たがが外れれば地獄だ。
田村隆一があまり外に出なかったのもそのせいだろうと思う。

武田泰淳も家にこもったが、銀座で飲み続け街頭で大便をなさったことがある。(そういう逸話が伝わっている)
このとき見回りの警官に注意された泰淳先生、その大便を両手でおすくいになってさっきまで呑んでいたクラブに持ち帰ったというのだからすごいものだ。

まあ行き着くところまで行くものではない。

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