2009年3月23日月曜日

ディープブルー


標題はハリウッド映画だが、見てみるとプロットはパターン化していて、大枠にサメを使っていることが違うだけだ。
見せ場には「ポセイドン・アドベンチャー」「ジョーズ」「エイリアン」…とかつてのヒット映画のシーンが目白押しだ。

それでもかようにハリウッド映画が隆盛を極めるのは(最近危なくなってきているかな?)、これはもう金をかけた水戸黄門以外の何ものでもなく、もっと言えば「釣りバカ日誌」「寅さんシリーズ」…と同じで、それがヒットするのは、あの世界に浸りたいというものなのだろう。

あの世界に浸りたいといえば「釣りバカ日誌」「寅さんシリーズ」のほうが上等だろうから、ここであの日本映画の名シリーズを出したのはちょっと筆がすべったと理解していただきたい。(ごめんネ)

とにかく、何らかの細やかな映画を観客は期待しておらず、あれを見たい見たいが先行している。
それを受けてハリウッドは手を変え品を変え、金をかけて作品を作り金を産み出す。
ベルトコンベアーシステムといわれる所以である。

そうでないものももちろんあるがそういった映画を見つけるには苦労がいるし、その嗜好を満たすにはハリウッド映画を手本としていない外国映画を探したほうがいいだろう。

もちろんそれにしたって手間はかかるわけで、いい人に出会うのが難しいがごとくいい映画にぶつかるのも大変だ。

そうはいいながら見ただけのものをこの「ディープブルー」も残している。
ああ、またかとは思うけれどね…

観客がどうであるかが映画を決める。
それは観客の質ではなく量がきめるものだから、多くの人が望む映画を今日もまたハリウッドでは生産している。

そういえば、テレビニュースの視聴率が上がっているらしい。
テレビのバラエティを嫌う視聴者が増えているという傾向だろう。

この不況下、キャアキャラ、キャアキャラ騒がれてもねえ。

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