時計仕掛けのオレンジ
昨夜は久しぶりに新宿に出かけ痛飲する。
酒を飲めば後はぐずぐず。
どうしようもないですなあ。
最初に寄った店は思い出横丁。
そこで串を焼く店長としばし映画の話をするが、まことによく見た映画を覚えている。
こちらは何も思い出せない。
思い出横丁で思い出せない切なさよ。
そういえば、ついさきごろ「時計仕掛けのオレンジ」を再度見る機会があったが、ところどころ記憶に残るシーンはあるものの多くは記憶のかなたに飛んでいた。
記憶に残ったシーンの衝撃度がそうさせたのか、老いがそうさせているのか。
どちらにしてもこの状態を楽しむしかあるまい。
ひとはいまの状態を嘆くことで、さらにその嘆きが自分の足を引っ張るものだ。
嘆きの三重奏といったところか。(「三」というのは具体的に何かと問うなかれ、はまりのいいコトバを使ったに過ぎない。心地よく響きませんでしたか?)
今後どの映画を見ようとも、たとえそれが一度見た映画であっても十分楽しめるという切符をわたしはいま手に入れたところだ。
そう思えば、昨夜の酒も悪くはなかったか。
ラベル: 映画
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