2009年4月11日土曜日

酒疲れ

古女房に出会ったかのように久しぶりに酒疲れを感じている。
飲み疲れといったほうが正確なのだろうが、酒疲れのほうがいまの気分を表している。
その疲れのためにひととの約束を断ったが、明日はその代わりに新宿に出かけなければなるまい。

やれやれ

わたしの寝床の脇に「質問の本」グレゴリー・ストック著がどういうわけかあって、しばらく前から眺めているのだが、こういうときに眺めるほんではないのだろう。

何ともきびしい、息遣いが荒くなりそうだ。

この217の質問を並べただけの本は、いくつかの質問はやけに迫り来るものがあって、なかなかどうして大変なのだよ。

自分で選べるとしたら、どんな死に方をしたいですか?

生涯でもっとも感謝しているのはどんなことですか?

あなたは幸福な結婚生活を送っている。だが、心の底から燃えあがりのめり込める愛を確信できる、新たな出会いが訪れた。
あなたは夫(あるいは妻)と別れますか?
子供がいる場合はどうですか?

どれもこれも疲れた気分で応じる質問ではない。
今のわたしは安閑とした眠りのほうが何層倍も魅力的だ。

それにしてもわたしが不可避的にさらされている質問とはなんだろうか。
このことだけは、考えてみたい。
考えてみたい気分のときに。

ちなみにこの本は森瑤子さんが翻訳している。
道理でね……なんてね。

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