闇狩り師 黄石公の犬
「闇狩り師 黄石公の犬」を読む。
夢枕獏氏の本はたいてい読む。
楽だから。
つまり、薄っぺらいのである、内容が。
しかし、薄っぺらくはあっても勘所は押さえていて、そこは書き込んでくる。
今回は鮎釣りとか、田舎の囲炉裏の様子とか、そしてもちろん、呪、霊、妖などについての彼の見解を。
とくに、呪、霊、妖についての彼の見解は、なるほどこれなら売り物になるというもので、繰り返しカタチを変えて登場する。
「陰陽師」シリーズなどはその最たるものだ。
この闇狩り師のシリーズはその現代版とでも言おうか。
マア、売り物にはなっているが、飛びぬけたものではない。
それでもわたしは読むのだから、たいしたものなのかもしれない。
少なくとも売り物になる要素をその中に持っている。
この辺なのだよな、プロのこざ賢さは。
ラベル: 小説
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