2009年7月31日金曜日

才能

「振り返れば奴がいる」の再放送をしている。

昼間なので、飢えて死にそうなわたしくらいしか見ることは出来ないだろうが、いい出来のテレビドラマだ。
不思議に思っていたら、三谷幸喜の初期のころの脚本作品だった。

才能ということをときに話題にする人たちがいるが、そうそう簡単に取り扱える話題でもないだろう。
もちろん、このブログでも大々的に取り扱うことは出来ないし、その力もなさそうだが、ひとつのことだけを語ってみたい。

その作品が売れるか売れないかは才能とは関係ない。
そのことだ。
とくに、それは、売れたときに起こる批判の中に潜む才能云々の話についてについてそうだ。

才能の一方の端には、どうすれば売れるかのパースペクティブも眠っている。
三谷氏の「振り返れば奴がいる」を見ていると勘所の捕らえ方にうならされる。

媚びもまた才能だし、どうやれば人の心が動くかなど見えない人間には一生見えないものだ。
逆に、作品を見ての人の心の動きなど無視して創り出したもので、そんなこととはかけ離れてそれさえも価値があるなどという芸当は、それこそ天才と呼べる人たちのもので、それをもって才能と称するなら、才能が普段の会話に登場するはずもない。

わたしは三谷さんのコメディが好きだが、この作品を見て本当にこの人はいろいろなものが見えている人なのだと思った。

もしかすれば、評価の低すぎる人なのかもしれない。

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