2009年11月17日火曜日

11年連続3万人超え

ことしの「自殺対策白書」によると、去年1年間に自殺した人は、11年連続で3万人を超え、人口10万人あたりの自殺者数は、先進7か国の中で日本が最も多かったとNHKが伝えた。ことしの「自殺対策白書」によると、去年1年間に自殺した人は3万2249人で、おととしと比べて800人余り少なくなったものの、11年連続で3万人を超えています。
また、人口10万人あたりの自殺者数は23.7人で、先進7か国の中で日本が最も多かった。自殺の原因については、原因を特定できた2万3000人余りのうち、

最も多かったのが▽「健康問題」で65%、
次いで▽「経済・生活問題」が32%、
▽「家庭問題」が17%となっている。

さらに、ことしの白書では、遺族からの聞き取り調査から明らかになった自殺予防のポイントをまとめ、働き盛りの中高年男性の自殺者の場合、不眠や苦痛を解消するためアルコールに頼って大量摂取する傾向がみられたとして、アルコールと自殺の関係について、より注意すべきだとしている。
一方、去年多く発生した硫化水素による自殺について、報道での取り上げ方との関係を調べたところ、去年4月と5月の自殺者数と同じ時期の新聞やテレビでの報道の数が比例していると分析している。


とまあいろいろあるが、分析される方はくれぐれも生存する危機的状況にないのに生きる不安だけで自殺するのはおかしいなどと短絡的に考えないでほしい。

生きていることはそれだけで正しいと言い切れはしないのだ。
たとえあなたがそう思っても死んでいった彼らはそうは思っていなかったのだ。

彼らを知りたければ、「生きる不安」とは何かを知ろうとすることだ。
こいつは底なし沼のように深い問題で、あなたたちがよくやるようにちゃっちゃかちゃっちゃかと結論は出せはしないのだ。

いいかな、出せないから人は死んでいくのだ。
人は死に引き寄せられて死んだではない。
あなたたちが現に生きている生に興味を失ったのだよ、たとえ危機的状況ではない生であったにしてもだ。

生きることが正しいなどと思っているうちは何も見えてはこない。
いや、むしろあなたたちは何も知らないほうがいいのだ。

われわれが生きていける場所を提供してくれるのであれば。

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